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1876年 - 伊波普猷、民俗学者(+ 1947年)

生年: 1876年

氏名: 伊波普猷

職業: 民俗学者

没年: 1947年

年 伊波普猷民俗学者 年

年沖縄の小さな村に生を受けた伊波普猷はのちに日本の民俗学における巨星として名を馳せることになる彼は伝統的な文化や風習が息づくその環境から多くのインスピレーションを受けて成長した地元の祭りや歌神話が描く沖縄独自の世界観は彼の心に深い影響を与えたしかしそれだけではなく彼が生まれ育った時代もまた特異であった明治維新以降日本全体が急速な近代化へと向かっていたその中で多くの地域文化や伝統が消え去ろうとしていた

若き日の伊波はその状況に強い危機感を抱いていた年代には東京へ移り住み西洋文化や思想に触れる機会も増えたそれにもかかわらず彼は自身のルーツである沖縄文化への愛情を決して忘れなかった大学で民俗学や人類学を学び始めると同時に故郷への思いは一層募っていったしかし皮肉なことに日本全体が西洋化しつつあったためその独自性が強調されることは少なく多くの場合無視されてしまった

伊波普猷によって開かれた扉には多くの人が希望を寄せることになる年彼は初めて民俗学的視点から沖縄についてまとめた論文琉球歌謡を発表し一躍注目を浴びたこの論文では沖縄特有の音楽とその背景について詳述されておりそれまで埋もれていた文化資産への光明となったしかしそれでもなお多くの研究者から否定的な反応も受け取りながら彼自身はさらに研究を続け自ら現地調査にも出向いて民俗資料集めに励んだ

それ以降も伊波はいくつもの著作を書き上げその中には琉球民族と沖縄伝説など多岐にわたる分野で貴重な資料となる作品が含まれている伝説とは何かという問い掛けそれがおそらく彼自身の日常生活にも影響していたと言えるだろうまた多様性豊かなウチナーグチ沖縄語への熱意もありおそらくそれこそが彼自身の日常会話にも色濃く現れていたと思われる

しかしながら年日本本土と同様沖縄も戦火によって傷つき大切な歴史的資料までも失われてしまうそれでもなお伊波普猷は諦めず生涯を通じて収集した情報と記録からこの貴重な遺産を守ろうと尽力したそして年不屈の精神で世に送り出した作品群はいまなお多大なる影響力を持ち続けている

記者会見で語った言葉私たち琉球人には独自性がありますはその後数十年間経ても尚有効だとも考えられる今現在でもその言葉は世代によって評価され自分達自身とのアイデンティティ確立につながっていますこのように見ると歴史的知識や文化資源というものは未来へ引き継ぐべき重要な遺産なのだ

今日でも伊波普猷という名前は多大なる敬意で扱われその遺志や研究成果を見る機会はいくらでもあるしかし皮肉なのはこちら側日本全体としてみれば本来ならもっと早期からこうした価値観への認識がおこなわれても良かった筈ではないかこの疑問こそおそらく今後私達自身考えて行かなければならない課題なのではないだろうか

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